ソルフェージュとは④ 初見①

ソルフェージュとは 初見①

初見とは「初めて見る」
初めて見た楽譜をすぐに正しく弾くことです

初見は音楽用語ではないので
ピアノを習っているお子様の親御さんは
少しイメージしてください

初めて見る文章を声に出して読んでみましょう
黙読では初見の仕組みは分かりません
声に出してください

目で見ている箇所は
実際に声が出ている箇所よりも先にありますね
でないと、読み続けられません


難しい話になりますが
ピアノで初見をする時に
とても大切なのが「目の動き」です

楽譜上の固定の位置を見ることを
「固視範囲」
実際に動かしている範囲を見ることを
「視手範囲」といいますが、

動いているものと同時に視点も移動することを「追跡運動」といい

その目で見ている場所と実際に読んで(弾いて)いる場所には差があり
見た箇所と次の見る箇所との間の眼球運動を
「サッケード」といいます

このサッケードがなければ
1文字1文字のカタコトになってしまいますから
子供達の音読の宿題は理にかなっています
先を予測し、目を動かす練習になっていますね


初見で何かをするには
先を予測する力が必要ですが
考えてから行動するのと違い
ピアノの初見はそれらが同時進行です

先を予測しながら見続ける能力も必要で

「常に今の動作と共に先の動作が同時進行」

ずれた動作の同時進行をしているという訳です

先を見ながら今の動作も見るということは
脳に短期記憶(先を見ながら前に見たことを記憶し続ける)も必要で

それに必要なのが脳の前頭前野にある
「ワーキングメモリ」です
長くなるので続きます→

ito-piano

福井県あわら市にある音楽教室です https://itopiano.jimdofree.com/

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