ソルフェージュとは⑤ワーキングメモリ編

ソルフェージュとは 初見②

ワーキングメモリ編

ピアノを弾くときには
弾いている箇所と楽譜の箇所のズレを
同時進行します

楽譜を目で見て「先読み」し
瞬時に脳内に一時記憶し、理解・処理します
そして手指だけでなく
ペダルも使うよう足に指令が出されて踏み
耳で聞いて確かめ
また次の楽譜を先読みします

さらにイメージを持って弾く、情緒的に演奏する、動きや手の使い方などにも意識を持つ

ピアノを弾く人の知能が高く
ボケにくいと言うのは
こういう別々の動きを同時進行することが
日常的に行なわれているからですね

ピアノを演奏することはこのように
ズレた動作の流れを瞬間的に連続して行っています

そのときに良く使う脳の機能に
ワーキングメモリがあります

ワーキングメモリとは「作業記憶」といって
情報を一時的に保ち、それらを同時に処理する機能です

誰でも使っています
例えばお料理するときに
お鍋でお湯を沸かしながら野菜を切る
これだけでもお湯のことを記憶しながら
次の作業を同時進行していますね

人と話すときもそうです
人の話を聞きながら自分の考えをまとめる
相手のことを考えながら自分の意見を言う
相手の話を聞きながら
献立を考えているかもしれません

生きることは殆ど、
2つ以上の同時進行です

初めて見た楽譜を鳴らすときに
そのワーキングメモリはフル使用されます
ピアノが脳に良いと言う言われも
この能力を鍛えられるからなのですね
ピアノを弾く時には
全て、必ず初見から始まるわけですもの

次回はその初見力を上げる練習法を書きます

ito-piano

福井県あわら市にある音楽教室です https://itopiano.jimdofree.com/

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